自由な角度から撮影を行い、動画の角度を基準に縦軸横軸の2軸で変位量評価が可能。
橋の直下に計測機材を置く必要がないため、河川などに足場を設置する必要がありません。
離れた場所から撮影を行うため、道路や人の通行の邪魔になりません。 また、交通を遮断しないため、警察や橋下の道路・鉄道管理者への許可も不要。 交通整理に要する費用も削減できます。
動画像上に写ったボルトやコーナー、ひび割れ、汚れ、穴など特徴的な箇所を使って高精度な変位計測ができます。
4K(3840×2160)/60p動画記録に対応したカメラを構成しています。高ISO感度でノイズが少なく、低照度環境や低コントラスト環境下でも自然に撮影することができます。
たわみ測定用の専用ソフトウェアとして動画像変位計測システム Zoom300を利用します。 動画像変位計測システム Zoom300では画像処理により、マーカーなどを取り付けることなしに測定対象の変動を捉えます。 また、画素単位の変動を実寸(mm)単位の変位に変換したうえで、グラフ化を行います。
動画像変位計測システム Zoom300の解析内容
静止状態の橋梁桁を撮影したときのグラフ
三脚を立てカメラを載せます。工具は不要、作業用手袋をつけていても組み立てられます。 レーザー距離計を据え付けます。 このときに水準器を利用して三脚の水平調整を行ってください。
レーザー距離計で対象までの距離と角度を測定した後、リモコン操作で録画(撮影)開始します。
計測動画が記録されたSDカードをパソコンに接続し、動画データを転送します。 OpticG(パソコンで動作するソフト)で動画ファイルを開き、測りたい箇所を選び、「マッチング」ボタンを押すと、動画を解析して計測します。
撮影時間と同程度で解析は終わります。(4K動画の場合は、撮影時間の1.5倍~2倍)現場で計測結果を確認することができます。
解析・計測方法専用ソフトに取り込み、動画を自動解析 | 結果画面グラフからひずみ・たわみを把握します |
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ターゲット不要の非接触で測定するため、簡易性・可搬性・安全性に優れています。 設置範囲もカメラを複数台置くことで解決できます。 動画像を撮影して解析するため、他の計測方法に比べて長期計測には向きません。 また雨天計測ができませんので、天候に左右されることがあります。夜間撮影は、照明を使用することをおすすめします。
撮影方法 | 動画または写真 |
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電源 | 不要(バッテリー駆動) ※持続時間は機材使用状況により異なります |
計測実施場所 | 屋外/屋内 ※コンクリート・鋼製 構造物・斜面・室内実験供試体などを計測対象として想定しています ※天候・撮影距離により精度が低下する場合があります |
計測可能時間帯 |
24時間 ※夜間での計測時には照明の使用を推奨します。 |
計測対象の距離 |
3~80m ※一般的に、距離が遠いほど計測精度は低下します |
ストレージ | 撮影時間及びFHD動画又は4K動画に応じて異なる。 |
計測精度 | 0.01mm(距離3m)~0.5mm(距離80m) |
計測可能変位量 | ±10mm(距離3m)~300mm(距離80m) |
1秒間の測定回数(動画) | 30回(標準的な撮影設定の場合) |
解析所要時間 | (1分間の動画につき)約1分 |
解析所要時間 | (1分間の動画につき)約1分 |
標準構成品 | 動画像変位計測システム Zoom300 ソフトウェア |
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デジタルカメラ(LUMIX DC-GH5S) | |
カメラレンズ(75-300mm) | |
カメラレンズ(40-150mm) | |
三脚 SLIKプロ(700DX-ⅢN) | |
ノートパソコン(HP EliteBook 830 G6) | |
レーザ距離計(DISTO D510) | |
SDカード | |
カードリーダー | |
リモコン | |
取扱説明書 |
デジタルカメラ本体
カメラレンズ(望遠)
カメラレンズ
ソフトウェア/ノートパソコン
レーザ距離計