山留開削工事施行の安全性を管理

土木・建築工事における山留開削工事の際に、施行の安全性を管理する山留壁及び地盤変位計測システムです。

の特長
山留め壁の水平変位計測

山留め壁の水平変位測定は、通常、設計値から設定する管理基準値と対比し、山留め壁の安全性を管理するために実施します。測定方法には、埋設型傾斜計による自動測定と、挿入式傾斜計による手動測定とがあります。 いずれの場合も、山留め壁にガイド管(鋼製角パイプ75mm×75mm)を取り付けますが、埋設型傾斜計は、山留め壁設置後に計器埋設を行います。

切梁軸力、グラウンドアンカー軸力測定

切梁軸力、グラウンドアンカー軸力測定は、通常、設計値から設定する管理基準値と対比し、支保工の安全性を確認するために実施します。 切梁軸力には表面ひずみ計、アンカー軸力にはセンターホール型荷重計を使用します。

リバウンド・地盤沈下の計測

計測には主にワイヤー式変位計を使用します。掘削前に、測定位置にボーリングを行い、測定ワイヤーの先端に固定した水圧式アンカーを挿入します。 地上からアンカーに水圧を加え地山に固定させた後、頭部に変換部(検出器)を設置します。不動点を、最下端のアンカーと考え各点の変位を算出します。

地下水位の計測

計測には水圧計を使用します。測定箇所にボーリングを行い、測定深度に水圧計を設置します。 ボーリング孔は通常孔壁を保護する目的で塩ビ管を挿入します。測定値は水圧として検出されるため、設置深度を乗じて水位に換算します。

の実績
  • 大強度陽子加速器施設ニュートリノ実験施設建設に伴う土留壁変位計測(平成18年9月)
  • 日本下水道事業団、静清浄化センター増設工事に伴う、土留め壁挙動モニタリング(平成21年6月)
  • 仙台高速鉄道、東西線仙台駅工区工事のうち、堀削に伴う山留め壁の変形計測管理 (平成20年6月)
  • みやぎ水再生センター、ポンプ棟建設工事のうち、堀削に伴う山留め壁の変形計測管理 (平成22年2月)
注意点

このシステム設置には万全を期しますが、あらゆる不測の事態(落雷・豪雨による水没・事故等)による未然防止に100%保証するものではありません。 ご使用の際はこの件を御理解の上、ご使用頂きます様お願い致します。 尚、上記、不測の事態等によりシステム破損、不具合が生じた場合のシステム復旧には別途料金が掛かります。

1.現場設置データ収集用パソコンより電話回線を使用しデータ転送を行なう場合は回線状況により遅れる場合があります。
2.警報はデータ収集用パソコンにて警戒値(任意設定)を超えた場合に発報します。
3.安定したデータ提供を行う為、電源100vの確保をお願い致します。