斜面変位監視システム地すべり50の大きな特長は、人工ターゲットと自然ターゲット(ノンターゲット)を組み合わせて計測ができる点です。 このシステムをレンタルしていただいた際に便利だと感じていただけると思いますので、詳しくご説明いたします。
地すべりの状況により、パソコンに表示された画像内にターゲット(自然物)を随時追加することができるため、測定対象のターゲットを多点に設置する必要がありません。
人が立ち入ることのできないような場所でも斜面変位計測が可能となるため、緊急時などにも活躍します。また、現地での計測器の設置や配線が不要になり、現場作業を最小限に抑えることができます。
人工ターゲットも用いて計測することもできるため、必要に応じて組み合わせることが可能です。
※構成品には管理用パソコンも付属しています。カメラとパソコンは有線接続です。
その他にも斜面変位監視システム地すべり50には様々な特長があります。
斜面変位監視システム地すべり50には、計測を開始した後からでもターゲットを変更できる機能が搭載されています。 また、インターネット環境下であればターゲットを遠隔地からでも設定・変更することも可能です。レンタル先の現場状況が変わってしまった際にとても便利ですので、詳しくご説明します。
斜面変位監視システム地すべり50は、変位計測をしている際に測定対象のターゲットが障害物で隠されてしまった場合(例えば計測を冬季に始めたので夏季に木が生い茂ってしまいターゲットを隠してしまうなど)でも、
後からターゲットを変更することができます。その上、新しく設定したターゲットのデータを過去にさかのぼって取得し、データを解析することができるため、変位計測を継続することができます。
また、過去に撮影済みの画像に対してターゲットを再設定することも可能です。
①静止画像を撮影し、最初に距離・角度を測定する。パソコン上で画像内の測定部位(人工ターゲット・自然ターゲット)を指定する。
②1枚目の画像の測定部位と2枚目以降の画像の同一部位を比較し、最小二乗マッチングにより画素単位の変位(dx,dy)を算定。
③カメラ角度と撮影距離(撮影前に測定)から実変位に換算。経時変化図作成→警報判定ができる。
斜面変位監視システム地すべり50の用途としては、法面監視や法面計測が挙げられます。また、トンネル坑口の地山監視にもレンタルされています。
最大測点数 | 100点 |
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測点対象物 | 人工ターゲット、 自然ターゲット(ノンターゲット) |
ロギング | 計測用PC(アプリケーションにて) |
ロギング間隔 | 1分~(可変) ※計測点数による 通常は1回/1時間 |
警報方法 | メール警報 |
電源 | AC100V |
遠隔監視 | 可 |
計測方向 | 二次元 |
対応カメラ | USB対応機種 |
標準構成品 | カメラ(SONY a7R Ⅱ) |
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レンズ(TAMRON SP AF60mm F/2 Di Ⅱ LD [IF] MARCO) |
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レンズマウントアダプター(SONY LA-EA3) |
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レーザー距離計(LEICA DISTO D510) |
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ノートパソコン |
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カメラ用ACアダプター(SONY AC-PW20) |
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USBケーブル(A-microB) |
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バッテリー(SONY NP-E6) |
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充電器(SONY BC-VW1) |
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SDカード(128GB)(SONY SF-G128T) |
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SDカードリーダー(SONY MRW-S1) |
カメラ本体
カメラレンズ
レーザ距離計
ノートパソコン