見えないコンクリート内部を可視化し、
確実な充填と品質維持を支える監視・計測ソリューション

は、薄型センサでコンクリート打設時の充填・締固めをリアルタイムに可視化するシステムです。施工時の潜在リスクを早い段階で把握し、品質確保と不具合の未然防止に役立ちます。

の概要

は コンクリート打設時に、材料が型枠の隅々まで届いているか、また締固めが適正かを判定できる監視システムです。目視では掴みにくい充填状態をリアルタイムで確認し、品質と作業効率の両立を支えます。

選べる2つのモデル
ジュウテンミエルカ ジュウテンミエルカ+α
ジュウテンミエルカ ジュウテンミエルカ+α
コンクリート充填・締固めの見える化 コンクリート充填・締固め管理に加え、温度取得により発現強度まで把握可能

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ジュウテンミエルカ ジュウテンミエルカ+α
ジュウテンミエルカ ジュウテンミエルカ+α
コンクリート充填・締固めの見える化 コンクリート充填・締固め管理に加え、温度取得により発現強度まで把握可能
の特徴
特長① 広範囲を一括で監視

1枚のセンサシート上に複数の検知領域を配置し、打設スパン全体を効率良くモニタリングします。ピンポイントセンサを併用すれば、複雑形状や狭小部にも柔軟に対応できます。水中・陸上いずれの環境でも使用可能です。
※シート状センサはジュウテンミエルカのみ対応です。(+αは非対応)

特長② 配線作業の簡略化

各検知点の信号を1本のケーブルへまとめる構成により、従来の煩雑な配線を圧縮。準備時間の短縮と現場段取りの改善につながります。

特長③ 温度と強度を同時に把握(+α)

ジュウテンミエルカ+αは温度センサを内蔵し、充填・締固めの監視と並行して温度情報を取得。収集した温度・時間データから発現強度を見積もり、施工から養生までを一体的に管理可能です。

スペック紹介
センサ
①シート状センサ ※対応機種はジュウテンミエルカのみ(+αは非対応)。

厚さ0.6mmの薄型構造で断面への影響を最小化。粘着テープで容易に固定できるため、凹凸面にも追従して設置が可能です。標準仕様は山岳トンネル覆工を想定し、全長13mのシートに11か所の検知部を約1m間隔で配置しています。現場条件に応じて、シート長や検知点数の変更も柔軟に対応可能です。

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②ピンポイントセンサ ※両モデルで使用可能。使用時は専用HUBが必要(+αは標準装備)。

鉄筋・鋼材が密集してシートタイプの適用が難しい部位、または特定位置のみ確認したい場合に向く単点センサです。小型で柔軟、狭いスペースにも取り付けやすく、温度取得に対応した仕様も選択できます。

ピンポイントセンサ

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センサに関する注意点
  • 本センサは埋め込み専用の使い切り仕様で、再利用はできません。
  • 密閉保管された状態で、温度25℃・湿度60%の環境下ではおおよそ1年程度の保存に耐えます。ただし、それ以外の条件や長期保存では性能を保証いたしかねます。
  • シートセンサの幅は30mm固定。長さ・チャンネル数は最小L:0.5m・1ch〜最大L:20m・11chの範囲で指定可能です。仕様のご相談はお問い合わせください。
  • ケーブルは5mピッチで延長でき、最長100mまで対応します。
データレコーダー

センサからの信号を受信し、充填および締固めの進行状況を即座に画面へ表示するユニットです。最大11チャンネルを同時に監視可能で、表示色と点灯数によって状態を識別できます。

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データレコーダ写真
モニタ表示例

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モニタ画面(図1)では、青セルの点灯数を基準にセンサ接触状態を判別します。

  • 点灯数:1→空気、2→水、3→コンクリート
  • 配色の意味:青→未締固め、黄→締固め作業中、緑→締固め完了

充填の検出後は強度見積を自動開始し、温度・時間データから有効材齢を算出します。結果はグラフまたはリストで確認可能です。
※国土交通省告示第503号 準拠

アナログ出力(シリアル通信)について

外部機器とのデータ連携に対応しています

通信方式 UART(5v)
転送速度 115200 bps
データ形式 yyyy/mm/dd,hh:mm:ss,CH1のlevel,CH2のlevel,…,CH11のlevel,e
各level値は、検知された充填・締固め状態に応じた数値を出力します。
データの終端を示すため、最後に“e”が付加されます。
通信のタイミング ①記録開始時
②いずれかのCHのlevelがが変動したとき
③前回の通信から10分が経過時
④記録停止時

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  • アナログ出力色
  • アナログ出力例
オプション
シート状センサ用HUB
シート状センサ用HUB

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ジュウテンミエルカシート状センサ用HUB接続例

シートセンサ用HUB:最大3本のシートセンサを同時に接続可能な中継ユニットです。設置方向が異なるセンサからのデータも、1台のレコーダーでまとめて管理できます(最大11CH対応)。

ミエルカオンライン(Webサービス)

取得データはクラウド上に保存され、グラフ表示やCSV形式でのダウンロードにも対応しています。現場ごとの打設状況確認や報告資料の作成にも活用できます。

① 閲覧機能

PC/スマートフォンから遠隔でも状況を即時に確認。複数レコーダーの情報は一画面で集約表示でき、充填・締固めの完了タイミングも自動記録されます。

▼メリット

  • 複数のレコーダーを1つの画面で統合表示。
  • 現場から離れた場所でも、充填・締固めの進行状況を確認可能。
  • 各チャンネルの充填・締固め完了時刻を自動的に表示。

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② 連携機能

取得データを既存システムへ送信し、現場ごとの情報を一元管理できます。

▼メリット

  • 自社システムやICT管理ソフトを用いて、充填・締固め状況を一元的に管理できます。

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  • 連携する情報

    ・基本情報(ユーザのI D 、現場名、端末情報)

    ・センサデータ

    ・センサの閾値設定

③ 取得機能

クラウド上のデータはグラフ化およびダウンロードに対応し、打設単位の進捗確認や報告資料作成に活用できます。

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▼メリット

  • 場所を選ばず、センサデータの確認・分析・集計に対応。
  • 専用ソフトなしで結果を簡単に確認可能。
  • データが集約され、必要な情報をすぐに参照できます。

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解析例

レコーダーで取得したデータは、チャンネル番号と計測時刻ごとに整列され、表形式で充填・締固めの結果を確認可能です。
判定は配色で表現され、白=空気、青=水、灰=コンクリート、黄=締固め作業中、緑=締固め完了 として区分されます。

記録データはUSBメモリに自動保存され、付属のExcelツールを用いて解析・グラフ化できます。

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データレコーダーの出力例
の現場適用例

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  • 山岳トンネル覆工コンクリート
    山岳トンネル覆工コンクリート

    全長10.5mのスパンを11区間(1〜11CH)に区分して充填状況を確認。断面方向にもセンサを配置し、打上げ高さの把握に活用しました。

  • 建築改修工事
    建築改修工事

    免震レトロフィット工法による基礎補強で、高流動コンクリートの注入過程を継続監視し、作業完了判定の根拠として用いました。

  • 橋梁下部工
    橋梁下部工

    フーチング部の角部や前面など流動が届きにくい箇所は、局所監視用のピンポイントセンサを用いて状態を把握しました。

  • 橋梁上部工
    橋梁上部工

    中空床板の底面にセンサを取り付け、目視困難な内部の充填をリアルタイムで監視しました。

  • 水中コンクリート打設
    水中コンクリート打設

    モニタ上では、1〜4CHを『コンクリート』、5〜8CHを『水』、9〜11CHを『空気』として識別し、各エリアの状況を明確に確認できました。

の仕様
シートセンサ
タイプ 78095
コンクリート充填締固め管理ジュウテンミエルカ
78096
コンクリート充填締固め管理ジュウテンミエルカ+α
型式 充填検知:MJ011
充填・締固め管理:MJ012
海水用充填検知:MJ011M
淡水用充填検知:MJ011T
-
サイズ L:13(m)×W:30(mm)×T:0.6(mm)
※カスタマイズ可能
-
チャンネル数 11CH
※カスタマイズ可能
-
重量 510g -
使用温度・湿度範囲 0~40℃、5~85%RH(結露なき事) -
充電時間 220分 ACアダプター使用 -
備考 センサの材質、検知部の形状は予告なく変更となる場合があります。 -
ピンポイントセンサ
タイプ 78095
コンクリート充填締固め管理ジュウテンミエルカ
78096
コンクリート充填締固め管理ジュウテンミエルカ+α
型式 充填検知:MJ011
充填・締固め管理:MJ012
海水用充填検知:MJ011M
淡水用充填検知:MJ011T
温度センサ付充填検知:MJ011P+α
温度センサ付充填締固め検知:MJ012P+α
サイズ L:65(mm)×W:30(mm)×T:0.6(mm)
※センサの種類により多少異なります。
標準ケーブル長 5m、10m、20m
ケーブル径 MJ011P、012P、011PM、011PT:Φ2.6(mm)
MJ011PO、012PO:Φ4.1(mm)
重量 2g
ケーブルを除く
使用温度・湿度範囲 0~40℃、5~85%RH(結露なき事)
備考 ピンポイントセンサ仕様時はピンポイントセンサ用HUBが必要になります。
センサの材質、検知部の形状は予告なく変更となる場合があります。
データレコーダー
タイプ 78095
コンクリート充填締固め管理ジュウテンミエルカ
78096
コンクリート充填締固め管理ジュウテンミエルカ+α
型式 充填検知・充填締固め検知:MUDR100C
海用 充填検知:MUDR100CM
淡水用 充填検知:MUDR100CT
充填検知・充填締固め検知・コンクリート強度測定:MUDR100+α
サイズ 280(mm)×220(mm)×130(mm)
※突起部を除く
重量 2.8㎏
使用温度・湿度範囲 0~40℃、5~85%RH(結露なき事)
測定チャンネル 11チャンネル
表示 本体LCDモニタ
計測時間 1チャンネルあたり約0.1秒
センサ・レコーダー間接続ケーブル 標準5m、専用の延長ケーブルにて100mまで延長可能
記録時間 最大24時間
データ記録 内部メモリに最大10データ記録
外部 ・USBメモリにCSV形式で出力可能
※解析結果をMicrosoft Excelで表示および保存可能

・アナログ出力(シリアル通信)可能
※他の機器と連携させる際にご活用いただけます。通信方式はUART(5V)、転送速度は115200bpsです。
データ形式は「yyyy/mm/dd,hh:mm:ss,CH1のlevel,CH2のlevel,…,CH11のlevel,e」となります。(末尾にはデータの終端を表す信号として“e”を書き出します。)
電源 AC100V(アース付)