ヘルセンサⅡ
機械側の発光器から出た赤外線を、作業者のヘルメットに取り付けた受光器が認識し、音と振動により作業者へ機械の接近を知らせるヘルメット取り付け型危険警報装置
NETIS登録番号:KT-080029-VE(H31.3.31 NETIS掲載終了)



システム概要
従来は、バックブザーの場合は後進時に周囲に大きな警報音で危険を知らせていた。またこれまでのヘルセンサでは、機械への作業員接近時に、周囲に大きな警報音で危険を知らせていた。いずれも他の作業者が警報によって煩わされたり、周辺住民へ騒音の被害が出るなどしていた。
ヘルセンサⅡでは、接近作業員のみに振動と音による警報伝達を行うため、検知エリア外の作業者や周辺住民には迷惑をかけないシステムとなっている。
特長
- 1現場内の複数の機械に装置を取り付けて同時に動かすことが可能。
- 1つの機械に複数の装置を取り付け、検知範囲を拡大することが可能。
- 装置が小型化、軽量化され、電源として小型バッテリーを使用することができる。
- 極めて短時間で簡単に機械に装着できるため、装着率が向上。
- 高騒音下の工事においても警報を伝達でき、安全性が向上。

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ヘルセンサⅡ発光器 |
ヘルセンサⅡ受光器(ヘルメット未装着時) |
検知距離
速度が遅い車(5m)

速度が速い車(10m)

上下(高さ:約2.5m)

NETIS情報
自然条件
- 使用温度-10℃~60℃
- 濃霧によって赤外線の到達が極度に阻害されていないこと。
現場条件
- 粉塵や煙によって赤外線の到達が極度に阻害されていないこと。
適用可能な範囲
- すべての建設機械に装着可能である。
- すべての建設工事で適用可能である。
- 1現場内の複数の機械に装置を取り付け同時に動かすことが可能。
- 1つの機械に複数の装置を取り付け、検知範囲を拡大することが可能。
特に効果の高い適用範囲
- 死角の大きな建設機械
- 重機と作業者が近接して作業を行う工事
- 狭小部における工事
適用できない範囲
- 濃霧、粉塵、煙等、赤外線の到達が極度に阻害される場合。
適用にあたり、関係する基準およびその引用元
- 土工機械-危険検知システム及び視覚補助装置-性能要求事項および試験方法((社)日本建設機械化協会規格、2003年、1~5P
留意事項(施工時)
本システムは、重機に設置した発光器の赤外線を受光器で検知し警報を発するものである。従って作業前には以下の確認が必要である。
- 本装置は、あくまでも安全補助装置である。したがって、各作業者は周囲に細心の注意を払い、装置に頼らずに作業する必要がある。
- 作業前に必ず、発光器および受光器の電源が入っていることを確認する。
- 受光器の振動が確実に作業者に伝わるように、ヘルメットは正しく着用しアゴヒモをしっかりと締める。
- 後方および側方から接近する機械を確実に検知するため、受光器はヘルメットの真後ろに装着する。
- 作業者の姿勢によっては、警報が伝わらないことがある。(顔を上げて正面を向いた状態では、後方240°方向から接近する機械を検知。下を向いた状態では360°すべ ての方向から接近する機械を検知する。)
- 濃霧、粉塵、煙等、赤外線の到達が極度に阻害される場合は、作業員の検知に影響を与える。
留意事項(維持管理等)
- 1日の作業時間が短い場合でも、発光器用バッテリーおよび受光器の充電を毎日行い、作業中にバッテリー切れが発生しないように注意する。
(1回の充電で使用可能な標準時間は、発光器用バッテリー、受光器ともに約30時間である。)
構成機器
標準構成品
- ヘルセンサⅡ
- バッテリー
- バッテリー用充電器
- キャリングケース
- 取扱説明書
オプション品

