NETISや情報化施工を使用した技術提案で総合評価対策に
φ24.5mmの小径ドリル孔を利用して劣化状況をスキャニング
本検査法は、小径孔(φ24.5mm)を利用し、一般のハンディスキャナーと同じ原理を利用して開発した棒形スキャナーを用いることにより、コンクリート構造物の内部状況を鮮明に記録し、そのスキャンニング画像から展開図を作成し、中性化進行状況、ひび割れ深さ、ひび割れ幅を計測するものです。
鉄筋探査を行い削孔箇所を特定します。
ドリル(φ14.5)で芯抜きを行います。
芯抜きの外部をφ24の小径孔で削孔します。
超音波で眼鏡を洗う原理を用いて開発した装置で孔内を超音波洗浄し,ひび割れなどに詰まった削孔粉を取り除きます。
孔内をドライヤーで乾燥させる。
スティックスキャナーを自動回転させてスキャニングし,パソコンもしくはSDカードにスキャニング画像の保存を行う。保存したデータから孔内の展開図を作成します。
断面修復材により、断面修復を行います。
実橋において、本検査法により、中性化の進行状況とひび割れ原因の推定を行いました。 下画像は、削孔後、孔内にフェノールフタレイン溶液を噴霧し、スティックスキャナーによりスキャニング画像を取得して、展開図を作成したものです。
コンクリート耐震補強された橋脚 | コンクリート床版 | |
中性化深さ | 約5mm | 約30mm ※ひび割れ近傍で中性化が進行 |
ひび割れ状況 | ひび割れ深さ:105mm以上 内部のひび割れ幅:0.3~0.6mm |
ひび割れ深さ:約40mm程度 表面近傍のひび割れ幅(0.2mm)に比べ、 内部のひび割れ幅(0.05mm)が小さい |
原因 | 温度ひび割れ | 乾燥収縮ひび割れ |
スキャンニング画像 | ![]() |
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